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【MAKUAKE/ASIAN KUNG-FU GENERATION】感想|人生迷子に寄り添う1曲

2025年4月30日、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの新曲が配信開始になりました。

タイトルは【MAKUAKE】
アジカン主催のフェス、NANO-MUGEN FES. 2025のテーマソングとなっています。
アジカンのライブはたくさん参戦してきましたが、実はまだナノムゲンには行ったことがありません。ここ最近は妊娠出産育児の怒涛の日々で、ライブのことを全く考えられず、今回も見送りになったんですよね。いつか行ってみたいものです。

早速聴いてみたのですが、
結果、今の自分に刺さりまくる大名曲でした!
キャリアと人生に悩むアラサー、何度聴いても心に沁み渡る…。
この沁みる感覚と、自分のツボに刺さった時の高揚感。
これが味わえる曲に出会えると本当に嬉しいですよね。

目次

音楽ド素人の聴き方

アジカン含め、音楽は邦楽ロックバンドを中心に聴いていますが、私は音楽的な知識はほとんど皆無です。
どれくらい皆無かというとギリギリ、好きなバンドのメンバーの誰が何という楽器を演奏しているかを言える、くらいのレベル。笑

なので音楽はとにかく理論ではなく感覚で聴いています。
中でも重要なポイントは、「歌詞」と「音の感じ」。
感覚ファーストなのでうまく言語化できないんですが、とにかく歌詞と音が心にぶっ刺さるときがあるんです…。
例えば、

・歌詞の内容がすごく好きな時
 自分に投影して感情が動く歌詞。
 共感できたり、気づかされたり、切なくなったりする言葉が使われている時。

・歌詞を読んで、作り手へのリスペクトを感じる時
 自分にはない発想や言葉の使い方だったり、語彙が広かったり、情景が浮かんだり、韻の踏み方が秀逸だったり‥‥自分にはできない、直感的に「すごい」と思う歌詞。作り手へのリスペクトを感じる詩がすごく好きです。

・気持ちの高まる演奏やメロディ
 →うまく言えないけど、「はあ~~これは好きだな!」っていう音やメロディーがあります。
  この感じを伝えるには文章力と音楽知識が全然足りない…無念です。笑

ちなみにアジカンをかれこれ20年近く応援しているのは、
歌詞が大好きだからに他なりません。

それで、【MAKUAKE】を聴いた感想

歌詞への共感

まばゆい朝日とともに未来が開けていくイメージ。あたたかく背中を押してくれる歌詞です。
一方で、過ぎ去ってしまった過去に対するさみしさや切なさ、少しの後悔も思い出される‥。
幕開け、は明るい未来に向かいそうなタイトルだけれど、歌詞にはどこか重みもあって、
進む前の逡巡や不安がにじみ出てくる感覚を覚えます。

それでも振り返らずに、今を抱きしめて進もうね。と真摯に鼓舞してくれる曲。

これって、聴いている誰もがそう思うのではないでしょうか?
私だけではなくて、「あ、自分のことを言ってくれてる」って感じる人がたくさんいるんじゃないかと思います。
アジカンの詩は、その<誰もがそこにいて良い余白>がたまらなく心地いいんですよね。

「歩み抜いた道のりを思い起こせば

飛び越える

乗り越える

そんな美談なんかじゃないよな」

──ASIAN KUNG-FU GENERATION『MAKUAKE』(作詞:後藤正文)

9年同じ道を進み続けてきて、いろんな困難も超えて成長もあったけど、
全然美談なんかじゃないよな、と毎日思ってます。キャリア迷子に刺さる。
きっと、聴く人によって刺さり方は様々ですよね。

「もう何を振り返る
振り返るなよ
そう今を誰より抱きしめて
暗闇を振り返らずに朝日が昇る頃だね」
──ASIAN KUNG-FU GENERATION『MAKUAKE』(作詞:後藤正文)

そう!過去を振り返らない。そうだよねゴッチ!という気持ち。笑
しっくりこないキャリアを歩んできたこととか、過去大切だった友人が疎遠になっていくこととか、
だんだんと若さを失ってることとか…(笑) ほろ苦い想いは毎日あるんです。

一方で、年々信頼の層を重ねてバディとしてレベルアップしている夫との関係とか、
新しく我が家に来てくれたかわいいかわいい息子とか、抱きしめたい今が確かにある。
ちゃんと抱きしめて、未来の方を見ていかないと、と視線が上がります。

音楽の多幸感

これはもう、フィーリングでしかなくて本当に恥ずかしいんですが、
管楽器を交えた演奏もすごくいいですよね。何というか、学校の卒業式で感じる門出の感覚にも通じる、
未来への希望が湧いてくるような感覚。

管楽器って私の中では学校で聴いていた音楽なので、卒業式で背中を押してくれるイメージなのかもしれません。
多幸感溢れる音色です!

また、今回KANA-BOONの谷口鮪さんはじめ、多くのアーティストさんが参加したというコーラス。
これも学校の卒業式で「歌のプレゼント」をもらった時のような、胸にジンとくる感じがありました。
たくさんの人が自分の門出(幕開け)を祝って歌ってくれている感じが、より前を向かせてくれると感じます。

アジカン25年の厚み

さらに個人的には、このコーラス隊やその他この曲にかかわったアーティストの方々は、アジカンのこれまで積み重ねた実績や人望により集まったんだろうな…と想像するだけでグッと来るものがありました。(実際の経緯はわかりませんが)

私もかれこれ中学生のころから20年近くアジカンが好きですが、音楽界でもアジカンやゴッチの歌が好きで、憧れて今のポジションにたどり着いた方もいるでしょう。実際にKANA-BOONの谷口鮪さんやKing Gnuの新井和輝さんなんかも、アジカン好きを公言されていますよね。
そんな実績と信頼を積み重ねたアジカンが、後進の方々も仲間として作った、リスナーへのエールの集大成となる一曲だと感じます。

25年も同じメンバーで愛される音楽をコツコツ作り続けて、実直に発信し続けるって本当にすごいことです。
どんどん厚みを増すアジカンの曲と信頼…ぜひもう25年は聴かせ続けててほしいものです!

明日も朝日が昇るよね

育休中で時間がある分、自分の人生とキャリアに向き合いすぎて少し暗くなっている今の自分に沁み入る新曲でした。
ここまで、酸いも甘いも噛みしめて実績を積み重ねたであろうアジカンが歌う「MAKUAKE」。
本当に勇気が出てきますね…!
※キャリア迷子のことは自分の備忘録もかねて今後詳しく記すことにします。

ライブでぜひ聴きたいなあ。次はいつライブに行けるだろうか。
明日も大切にこの曲を聴きながら、息子との時間を満喫したいと思います。

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