この記事はシリーズ「派遣営業って実際どう？8年働いた私のリアル」の第1回です。
私は現在、派遣会社で営業の仕事をしています。かれこれこの仕事をして8年が経ちました。
仕事柄、他人がしている仕事や自分が経験したことのない仕事に私はとても興味があるのですが、意外とどの職種も、現場の経験者が語るリアルな仕事の話にはなかなかアクセスできないですよね。ネットで「派遣営業 仕事」などと検索しても、ごく一般的な話がヒットするのみで、解像度はあまり高くありません。
正直私はここ数年、派遣営業としてのキャリアを脱したいと考えてきました。後ろ向きではありますがそれが、この仕事についてしっかり棚卸することにも繋がっています。せっかくなので自分の備忘録として、またどこかで誰かの役に立てば‥なんて思い、言語化して残してみることにしました。
長くなりますので何部かに分けて語ろうと思います。よければお付き合いください！
はじめに：派遣営業という仕事との出会い
話は大学3年生の就職活動まで遡ります。就活をはじめる時期になっても、私はどんな仕事がしたいのか？どんな業種や職種に興味があるのか？、全くピンと来ませんでした。大学に来ていた企業説明会や、就活フェスなどにとりあえず全部行き、話を聞いた企業を文字通り、手当たり次第に受るような、迷走就活生でした。
そんな私が、最終的に今の勤務先である派遣会社を選んだ理由は3点あります。
1:正直すぎる説明会
会社が開催する個別の説明会に参加した際、入社後の仕事のイメージとして見せられた動画に驚きました。
それは「テレアポ」と「飛び込み営業」を、綺麗な女性営業が行う様子の映像でした。中規模くらいと思しきオフィスビルの最上階まで登り、上から下まですべての階の会社に、順番に飛び込み営業をする様子。テレアポについては、自分の担当エリアの企業がExcelで数百件のリストにまとめられ、上からどんどん架電していくというものでした。いずれも、当然無下に断られる…という場面まで再現してありました。
最初は「マジか。」と思いました。
正直、そんないかにも嫌われそうな仕事の様子を就活生に見せて宣言する会社は、私の見た企業の中では他にありませんでした。
普通はそのままドン引きするところかもしれませんが、その時の私ははどういうわけか「あ、学生から引かれるリスクがあっても仕事の泥臭いところを隠さずに教えてくれる会社、ある意味誠実かもしれないな」と思ったのです。
そこで引き返しとけばよかったなと、今では思っています。(笑)
2:いい人が多そう
面接というとどの企業も、学生のポテンシャルを測ってやるぞ！という意図が感じられるところが多かったのですが、この会社には少し違った感覚がありました。
面接というよりは、穏やかに対話をして人となりを聞いてくれる。
詰めるような質問をする面接官もおらず、むしろ誰と会っても温かみを感じました。
社内の雰囲気を質問した時も、「外でしんどいことがあっても、社内の人が暖かいからやっていける」と語ってくれた社員がいて、本当なんだろうなと直感で思いました。
3:営業職って潰しがききそう
正直、就活生時代の自分には全くやりたいことがありませんでした。
業界も、仕事も、周りの就活生が何をもって希望業界を絞っているのか全く見当もつかないんだが？？？と思ったまま、なんとなく目についた会社を受けていたので、志望動機もうっすーい仕上がりで、面接不合格の山を積み上げていました。
全然関係ないですけど、全く社会を知らない学生の段階で、自分はこんな仕事がしたい！と確信する（しているように見せる）のってすごいですよね。私はまったく社会というものの想像がつかなかったですし、思ってもないのに、面接官を納得させられるような志望動機を語れるほど器用でもありませんでした。
当時、いろんな業界から内定を刈り取りまくる同級生を見ながら何が自分と違うのか不思議に思っていましたが、今はそういった「見せ方」が上手だったということなのだと理解しています。（いや、本当に優秀だからというのは前提ですが）
そんな風に面接落ちを繰り返していた私でしたが、明るさと声の大きさだけはあったこと、バイトでスマホを売る仕事をしていたことから、営業職でのキャリアスタートとなる会社の選考だけはよく進みました。
仕方ない、やりたい事もないし、営業ならどんな会社にもある職種だし、メンタルも鍛えられそうだし、転職する時も潰しがきくのでは…なんて安直な理由から、最終的には派遣の営業を選びました。
で、実際どうだったの？という話はまた次回
全く具体的な仕事についての語りに入れていないですが！長くなるので今回はここまでにします。
こうやって見返すと、「人の人生に関わる大事な仕事だから（キラキラ）」なんていう志望動機では一切ないんですね…。
面接ではそう語っていたかもしれませんが、記憶が曖昧です。(笑)
次回以降、実際に派遣営業として働いた経験をもとに仕事内容や良い点悪い点、エピソードなどを取り上げていきたいと思います。
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